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ご挨拶

 令和2年から蔓延し始めた新型コロナウイルスは、これまで約2年にわたり私たちの生活様式まで甚大な影響を及ぼしてきました。学校においては休校から始まり、再開後もマスクはもちろん距離をとり、会話は控え、全校集会すらできず、さらに学校行事は軒並み縮小や中止に追い込まれてきました。そうした中で、我慢を強いられ、それでも健気に頑張る子どもたちに逞しさを感じました。本連盟の事業においても総会や各種会議、部会等が中止となり、総合体育大会や新人体育大会も中止、研究大会についても一堂に会しての大会運営ができず、リモートやオンデマンド配信といった形での発表を余儀なくされました。

 現在第6波といわれる感染拡大の波は落ち着きつつありますが、まだまだ予断の許さない状況が続いています。私たちの仕事は子どもたちと向き合い、寄り添いながら行うことが必須です。まずは身近なところで感染拡大が起こらぬよう万全の注意を払っていければと思っています。

 本年度、関東中学校保健体育研究協議会が千葉県を会場として開催される予定でありましたが、先の見えない中、関東各県の方々をお招きして一堂に会しての開会行事、授業展開や分科会を対面式で行うことは厳しいとの判断で、紙上開催という形をとります。なにとぞご理解いただきたいと考えます。その他の事業につきましては、児童生徒の健康・安全を第一に考えると共に社会情勢を鑑みながら、各関係団体や県教育委員会と相談しながら実施の可否を判断して参ります。積極的にスポーツ等に取り組んできた児童生徒達の夢の実現のためにも感染対策を講じながら可能な限り実施する方向で考えております。

 さて、我が国における部活動の歴史は古く、始まりは明治時代の学校制度発足にまで遡り、学校教育の一環として今日までその歴史を刻んできました。この間、スポーツや文化、科学等に興味・関心のある同好の生徒が参加し、顧問をはじめとした関係者の指導の下、向上心や責任感・連帯感の涵養に資するなど重要な役割を担ってきました。そして、異年齢の児童生徒同士や、教師との好ましい人間関係の構築を図ったり、児童生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりするなど、生徒の人格形成や健全育成に貢献してきたことも事実です。しかし、ご存じのように近年この部活動に改革の波が押し寄せています。教員の働き方改革に端を発したこの問題は、スポーツ庁が推し進める「部活動の地域移行」「地域スポーツクラブ等の大会参加」の構想へと発展し日本中体連を動かして、令和7年度末には現在の部活動の形から地域部活動への移行を完結するスケジュールが出されています。これまでにない改革を目前に控え、本連盟も対応を迫られる中ではありますが、県教育委員会、競技スポーツ振興課、スポーツ協会等と連携しながら子どもたち目線に立った改革を模索したいと考えています。

 おわりになりますが、本連盟の二大目標である「スポーツの普及発展と競技力の向上」「学校体育の充実発展」に向けて、各関係機関、専門部及び研究部との連携を図りながら、より効果的な事業運営に努めて参る所存です。千葉県教育委員会をはじめ関係各位の皆様には、これまで以上のご支援・ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。